8月24日(日) <最終日> 速報レポート
総合の部は矢澤直樹がプロ初優勝
太平洋クラブ会員ベストアマは水上晃男選手
著名人の部ベストアマは前田智徳選手
グランドシニアの部は秋葉真一
会員の部グランドシニアは宇田川裕滋選手が2年連続優勝
シニアツアープロ87名と、予選会で出場権を獲得した太平洋クラブの会員36名、著名人21名の計144名が出場した「第12回マルハンカップ太平洋クラブシニア」。最終日は2,148人のギャラリーが応援に詰めかけました。
11時に気温30度となる若干蒸し暑さはあるものの、前日よりは風があって、ギャラリーは木陰での観戦を楽しまれていましたが、優勝争いは混沌としてきました。
一時は初日首位の飯島宏明に1打差の4アンダーでスタートした、多くの選手が彼が優勝するでしょう、と言っていた地元の宮本勝昌が1番、3番でバーディーを取って通算6アンダーまでスコアを伸ばしました。ところが初日のプレー後に、何かしっくりこないところがあると不安をかかえていたのが悪い方に的中。なかなかバーディーを取れず10ホール連続パーの後、15番、16番で連続ボギーを叩いて後退してしまい、最終組の11組前で回っていた平塚哲二が通算6アンダーでクラブハウスリーダーとなりました。後続の組の選手も伸び悩む中、最終組の2組前の3アンダー7位タイでスタートした矢澤直樹がアウト1アンダーで優勝争いに加わり出し、さらに11番、12番、14番をバーディー。通算7アンダーでトーナメントリーダーに立ちました。
「16番ティーイングエリアにあるリーダーボードを見て1番上に私の名前があってビックリしました」という矢澤はティーショットを右に曲げ、第2打を低いボールでグリーンに乗せるショットを試みるも、右奥のピンをオーバーして僅かにグリーン外へ。「2ピンくらいの距離がありましたが、それを入れてパーにできたのが大きかったです」と勝因のホールに上げていました。17番をパーとし18番を迎えて「キャディーをしてくれている娘の未羽(みう)とここでバーディーを取れば優勝できるかな」と臨み、第2打の右ラフからのショットでは「ここで低いボールになったら池に入る恐れがあるから、確実にレイアップしよう」との作戦を取り、98ヤードの第3打を右奥のピンから5メートルに乗せ、「思ったより打ってしまって」1メートル強オーバー。外せばプレーオフという距離を「娘と同じ読み」通りにカップ内の右内側に打ち出し綺麗にカップイン。通算7アンダーでホールアウト。その時点で後続の1番良いスコアは通算5アンダーで、矢澤の初優勝が決まりました。
注目の太平洋クラブ会員のベストアマ争いは、今年会員になってクラブ選手権を制した水上晃男選手が初日パープレーから最終日もアウトを3バーディー1ボギーの1アンダー、インに入っても着実にパーを重ねた後に16番でバーディーを取り、通算2アンダーで初出場初優勝を決めました。水上選手は、「このような素晴らしい大会で優勝を果たせて、凄く嬉しいです。今年会員になったのですが、もっと早く入っていれば良かったと思っています」と喜びを噛み締めていました。
また、著名人の部は初日トップで前年優勝の実績がある広島東洋カープOBの前田智徳選手が、通算2オーバーで2年連続、3回目の優勝を遂げました。昨年から設けられたグランドシニアの部は、通算6アンダーで秋葉 真一が優勝。会員の部のグランドシニアは、宇田川裕滋選手と南聖祐選手が通算7オーバーで並びましたが、大会規定のカウントバックにより18番がパーの宇田川選手がトリプルボギーを叩いた南選手を上回って、2年連続優勝となりました。
PHOTO/TM PHOTOLINKS

レギュラー/シニア両ツアーを通して嬉しい初優勝となった矢澤直樹選手

(写真左から)韓 俊 大会会長、著名人の部優勝・前田智徳選手、総合優勝・矢澤直樹選手、グランドシニアの部優勝・秋葉真一選手、アマチュアの部優勝・水上晃男選手、グランドシニアアマチュアの部・宇田川裕滋選手、韓 裕 大会最高顧問

矢澤直樹選手

水上晃男選手

前田智徳選手

秋葉真一選手

宇田川裕滋選手

初日にエイジシュート(75歳で74ストローク)を達成した髙橋勝成選手にエイジシュート賞が授与された

大会に10回以上出場した南聖祐選手に出場功績賞が授与された