Vol06:2016「太平洋クラブチャレンジトーナメント」ベテラン丸山大輔が1打差で 2016年度シーズン2勝目を挙げる!

日本ゴルフツアーの翌年度のレギュラーツアー出場権獲得への重要な試合となった2016『太平洋クラブチャレンジトーナメント』(2016年10月13日〜14日)。全15戦の第14戦目という重要な戦いの舞台となった太平洋クラブ江南コースには連日沢山のギャラリーが観戦に訪れ、ベテランの丸山大輔が大混戦を制してシーズン2勝目を挙げました。

表彰式では華やかなパーティを開催
ベテランと若手が急接近する機会に

太平洋クラブが開催するチャレンジツアーは、「復活を目指すベテランと将来の日本のゴルフを担う若手とが、同じフィールドで織烈な優勝争いを繰り広げる舞台」といわれています。そうしたツアーの性格からか、会場にはレギュラーツアーともシニアツアーとも違う、どこか和やかな雰囲気でありながら、独特の“必死さ”が漂っています。しかし、特に今大会では、「チャレンジツアーでこんなに大々的なのはこの大会だけ」と多くの参加プロが評するように、プロアマ戦の表彰式を兼ねた大掛かりなパーティも催されました。その場では、タレントの岩本恭生氏のモノマネ歌謡ショーに加えて、川岸良兼、小山内護、宮瀬博文、宮里聖志などのベテランが場を盛り上げ、若手との距離が一気に接近したようにうかがえました。実際、最終日の表彰式後も、練習場やクラブハウス内、コースなど、至るところで、年齢やプロ歴に関係なく明るい挨拶が交わされ、親しげに話す姿が見受けられました。チャレンジツアーは、ベテランが若い選手を知る機会でもあり、若手がベテランのテクニックなどを目の当たりにできるチャンスでもあります。ただし、次の年のレギュラーツアー出場権を賭けるトーナメントであることから、コースに出れば先輩、後輩は関係なく、勝負は厳しいものに。それだけに様々なドラマが生まれ、見応えもあり、初日1,145名、最終日の2日目にも1,607名のギャラリーが観戦に訪れました。このギャラリーの多さは、チャレンジツアーとしては異例とも言われ、特に初日の宮里聖志、 伊藤誠道、J.チョイ、小山内護の組には人気も高く、常に100人以上のギャラリーが付いて回っていました。

トップから3打差圏内に21人がいるという激戦
制したのはベテランの丸山大輔

こうしたギャラリーの期待に応えるかのように、今大会の見所として、まさにベテランと若手との間に勃発する「熱い戦い」が繰り広げられました。初日は、曇り空ながら秋らしい爽やかな風が時折り吹くという絶好のコンディション。23歳の石渡和輝が17番でホールインワンを記録するなど、5アンダー66(Par7l)をマークして首位に立つと、1打差の4アンダーに46歳の森田徹と31歳の北村晃一が続き、今大会直前までのチャレンジツアー賞金ランキング1位 (4,734,115円)の47歳の塚田好宣、優勝すれば塚田の結果次第で賞金ランキング4位(3,539,822円)から逆転して1位になれる可能性のある45歳の丸山大輔、 21 歳の木下康平、20歳の和田章太郎など10人が3アンダー、さらに首位に3打差の2アンダーに8人という大混戦となりました。最終日は、午後1時の気温が20度の秋晴れ。誰が優勝するのか、そして、どこまでスコアを伸ばして優勝するか注目されましたが、トップから3打差圏内に21人がいるという激戦を制したのは、ベテランの丸山大輔でした。トップに2打差の3アンダー4位タイからスタートした丸山は、「Par5はきっちりバーディーを取る」との思いを胸に秘めて立ち、目論み通りに1番 Par5をバーディーとし、パーを5ホール連ねた後の7番、8番のPar4で連続バーディー。9番Par5はバーディーを奪えなかったものの、アウトは33で通算6アンダーとなりました。ところが、初日同じく3アンダーだった同組の38歳の吉永智一が、丸山を上回る4バーディーで通算7アンダー。同じく3アンダーだった木下康平もアウト3アンダーで通算6アンダー。スコアのハーフチェックを終えた時点では、最終組を回る初日首位の石渡和輝、2位タイの北村晃一、森田徹のスコアは伸びず、吉永と丸山と木下の3人による優勝争いの様相となりました。

初日の宮里聖志の組には多くのギャラリーが集まった
2位タイと健闘した21歳の木下康平
地元の小学生の社会学習体験も行われた

丸山と吉永はともに10番をバーディー。木下はパーで、12番Par3でボギーを叩いて後退。13番のPar5で丸山がバーディーを奪う一方で吉永はパーに終わり、通算 8アンダーで二人は並びました。残り5ホールの勝負となったところで、ターニングポイントとなったのは、通常営業ではPar5の15番500ヤードの長いPar4でした。吉永がボギーを叩き、吉永はさらに16番のティーショットを右の池に入れてダブルボギー。一気に流れが丸山に有利に傾きましたが、チャレンジツアーの前戦で優勝して勢いに乗る同組の塚田が猛追し出しました。丸山と同じく3アンダースタートの塚田は2番、5番をバーディーとして同じ組の3人と凌ぎを削っていたものの、7番のティーショットが左のOBへ。脱落したかに見えましたが、8番、10番のバーディーで復活。11番を3パットボギーとしたものの、16番、17番で連続バーディー。最終ホールを前に丸山に1打差に迫っていました。18番、塚田はピン手前8メートル、丸山は左手前4メートルに2オン。先に打った塚田のバーディーパットは右に外れてパーで、通算7アンダー。丸山もバーディーパットを決められませんでしたが、通算8アンダーでホールアウト。最終組1組前の木下も14番と16番のバーディーで復活して丸山に1打差だったものの、残り2ホールでバーディーを奪えず通算7アンダーで2位タイに終わり、丸山大輔が「セブン・ドリーマーズ・チャレンジin米原Go」に次いで、2016年度チャレンジツアー2勝目を挙げました。なお美野里コースで行われた前年度の優勝者の平井宏昌は4位タイに終わりました。

17番でホールインワンを決めて
初日首位に立った石渡和輝
` 2位タイでチャレンジツアー賞金王となった塚田好宣

ベテランと若手が同じ舞台で競い合う場を満喫
日本プロゴルフ選手権の経験を活かして逆転優勝

大会会長の韓俊太平洋クラブ代表取締役から優勝杯を贈られて感激の表情を見せた丸山大輔
優勝した丸山は、「江南コースで行われた昨年の日本プロ選手権では予選落ちだったのですが、今回はその時の経験が大いに役立ちました。戦略性の高いコースなので、打ってはいけないところが明らかでしたし、しっかりマネージメント通りにショットをつないでいけました。優勝できたのは素直に嬉しいですが、ただーつ悔しいのは、途中で賞金ランキングトップの塚田選手が崩れて、優勝すればトップに立てると思っていたのに、その後に彼がバーディーを取って2位タイに入ってきたので、ランキングトップに立てなかったことです。とはいえ、チャレンジツアーは自分や塚田選手みたいなベテランから木下君のような若い選手が同じ舞台で競い合えるところが魅力です。若い選手と知り合えて仲良くなれる機会にもなり、素晴らしいツアーです」と語りました。

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