SICC(Singapore Island Country Club)訪問レポート
「レシプロは魔法の言葉」
記:髙木悠子様(太平洋クラブ会員)

左奥にあるのはアメリカのオリンピックチームが練習したという本格的な50mプール。
手前にある25mプールでは、暑さをしのいでいるのか泳がないで水の中で固まっておしゃべりをしている少女たち、その顔に水面の光りが照り返している。右には円形の遊び用の浅めのプール、ローマ建築のような壁の上部から水のカーテンが流れ落ち、少年達がその水のカーテンの中と外で水球をして遊んでいる。はるかに目をやると、濃い緑色のジャングルを切り開いたような美しい緑のフェアウェイを2台のゴルフカートがゆっくりと進んでいく。

太陽の照りつける3月のシンガポールは熱い、とにかく暑い!
でも、私は高い天井の風通しの良い広いプールサイドカフェでのんびりとその光景を楽しんでいる。
ここはSingapore Island Country Club、
太平洋クラブがレシプロ契約を結んだシンガポールの名門ゴルフクラブだ。

レシプロ?
レッスンプロとは違うようだけれど、それは何?と初めて聞いた時にはチンプンカンプンで意味不明の言葉
「レシプロ」が実はとんでもなく素晴らしい「魔法の言葉!」だったのだ

太平洋クラブは次々と世界各地の有名コースとレシプロ契約を進めているが、
「クラブ間で締結したレシプロ契約によって双方の会員が相手先のコースで会員並みの価格で優先予約権が与えられる」
ゴルフ場同士の契約なのだからゴルフのプレーを会員が相手のコースでする、というのが表看板。

でもこれからご紹介するのは、
この「Reciprocal Agreement 」を
まるっきり違う方法で使った
私の体験レポート。

シンガポールに駐在している息子の家族に会いに行こうと思ったとき、ついでに最近レシプロ契約を結んだSingapore Island Country Club (SICC)も覗いてみたいと思った。この時点で会報の編集会議の日時について編集委員の方たちと連絡をとると、役員の一人から、SICCをぜひ訪ねるようにとお勧めいただいた。

仕事のある夫をおいて私一人が孫たちと会うのが目的の小旅行。ゴルフする時間は無いがインターナショナルスクールに通う孫娘がちょうど11歳の誕生日を迎えたから彼女の友人を招いてそこでパーティを開くことができるか? SICCのHPを調べてみると、プール、ボウリング、テニス、ビリヤードなどのいろいろな遊べる施設もあるようだし、ものは試しに可能かどうかメールを送ってみた。

2月26日の夕方に英文でメールを送ると翌日にはSICCのHelp Deskから「レシプロ契約を結んだ太平洋クラブの方が当方の施設をお使いになるのは大歓迎です」と丁重なメールが届いた。その後何回かのメールのやり取りの後、最終的には現地にいる息子とHelp Deskの担当者とが電話で話して詳細が決定。

広大な土地にアイランドコースとブキットコースの2か所のゴルフ場を持つSICCだが、そのうちのボウリング場がある方のアイランドコースの受付にお好きな時間にどうぞ、ということだった。およその時間だけ連絡してくださいとのこと。

もし30名以上のパーティを予定するのなら会場の予約は必要だが、今回は10名余なのでプールやプールサイドカフェの予約も必要ない、という。ボウリングレーンも午後からは予約が入っているが、午前中なら空いているそうだ。このやり取りの報告をすると会社の担当者がSICCの担当者宛に便宜を図って貰えるように紹介のメールを送ってくださった。するとあちらの方達からも大変フレンドリーな返事が。段々行くのが楽しみになる。

当日、シンガポールの街中からタクシーで走ること20分余り。巨大な貯水池があるという近くのジャングルのような森の突き当りにひっそりとゲートあり、ここがSICCのアイランドコースの入り口とのこと。門番にボウリング場に行くというとにこやかにゲートを開けてくれた。

緑の木々が光る道をしばらく走って抜けた先に、オレンジ色の屋根と白い開放的な壁の大きな建物が2棟渡り廊下で繋がっているのが見えた。本館のメインの受付のある建物と一方のアイランドボウルと書かれた建物だ。

まずは本館の受付に行って名前と太平洋クラブの会員だと告げて会員カードを見せると、日本のレシプロクラブの中に太平洋クラブの名前があるのを確認して、
「ようこそ、楽しんでください。」
「紹介状もお渡しします。」というと、
「もう確認できたから要りませんよ、」とあっさり受け付けは済んでしまった。

HPにはきちんと所属クラブからの紹介状、会員カード、パスポートを持参することと明記されているからスタッフによっては請求されることもあるだろうと思った。さすがシンガポール、マレー系、中国系、インド系、インドネシア系と多人種のスタッフ。 皆さんテキパキと働いている。

  • 本館の受付。ここで最初に受け付けてもらい、最後にまとめて会計を済ます。残念ながらJCBカードは使えない。
  • 本館から吹き抜けの渡り廊下を通って行くとボウリング場とプールのある建物。こちらは冷房完備のボウリング場入口。
  • 入口にあるドレスコードの案内板。ボウリング場の二階は大きなスイミングプールがいくつもあるのでこのような水着で来る人もいるのだろう、でももし入ったとしても、冷房がしっかりと効いている室内では自殺行為かもしれない。
  • 手前がボウリング場入り口、右側に見える階段をのぼって二階に行くとスイミングプールへ。

ボウリングレーンは本格的なものがずらりと10レーン並ぶ。倒したピンを表示するテレビに映るアニメはボウリングのボールがゴルフクラブでピンを倒すものになっている。
さすがゴルフ場の経営するボウリング場!

すぐ後ろにはスナックや飲み物を出してくれるカウンター。気の利くお姉さんスタッフが運んでくれる。右側にはボウリング受付のカウンター、メンテナンスができる親切なおじさんスタッフが兼務している。

親に連れられて集まってきた孫の友人達だが、間違えてブキットコースの方へ行ってしまった、というのが何人もいたのでこれは要注意。太平洋クラブ御殿場コースと太平洋クラブ御殿場ウエストコースを間違えてしまったようなものだろう。

  • 練習場から見たボウリング場とプールのある建物の上階の外観。ここから内部は想像もできない。
    この上の写真のヤシの木はプールの周囲に植えてあるもの。
  • 樹の右側が本館、手前左が練習場の屋上。
    上の写真の階段の上から撮影。

皆がボウリングを楽しんでいる間にちょっとゴルフ場の一部を見学。暑い日中だから殆どプレーをしている人はいない、ゴルフは夕方からするものらしい、ここでは。

立派な練習場は2階建てで屋上には誰もいないが1階の屋根のあるほうでは数人が打ちっぱなしの練習をしていた。

思いもかけなかったレシプロという「魔法の言葉」のおかげで、10人の子供達はボウリング3ゲーム、美味しいランチ、プールでたっぷり遊んでシメにはアイスクリームと、素敵な半日を過ごすことができた。ボウリング代・プールの使用料、ボウリングシューズ、タオルのレンタル、大人と子供10数名の飲食代すべてを含めて支払った料金は26,000円程。めでたし、めでたし。

おしまい。

追。やはり心残りなのはあの緑滴るゴルフコース。機会があればやはりぜひこの2コースでやってみたいし、クラブのレストランSILKもあるとのこと、美味しい中華料理が食べられるらしいし・・。 皆様、ぜひお子さんやお孫さんを連れていらしてください。ゴルフだけではなくご家族で色々なことを楽しめるはずです。

「レシプロは魔法の言葉」をお忘れなく

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